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工場

2025.03.09

工場の暑さ対策は?原因や熱中症対策の義務化について解説

  • # 暑さ・寒さ対策
  • # 省エネ・創エネ
  • # 働き方・求人対策

この記事は2025年5月30日に内容を更新しました

工場の暑さ対策は、近年増加している熱中症の発生を予防するための重要な取り組みです。
この記事では、義務化が決定された職場における熱中症対策の概要と、工場内の気温が暑くなりやすい原因について解説し、工場に適した暑さ対策を紹介します。

2025年6月1日から、職場における熱中症対策が事業者に義務づけられます。室内が暑くなりやすい工場を運営する事業者は、暑さ対策を講じるとともに、義務化される熱中症対策の内容について把握しておきましょう。

この記事では、熱中症対策の義務化について詳しく解説しています。さらに、工場内が暑くなりやすい原因や、暑さ対策について紹介しているため、熱中症の防止策として活用してください。

熱中症対策の義務化とは?

厚生労働省の方針で、職場における熱中症対策が、事業者に対して義務づけられることになりました。その理由は、労働中の熱中症による死傷者数が増加しているためです。

夏場の気温は上昇傾向にあり、それにともない職場での熱中症による死傷者数は2021年〜2023年にかけて連続で増加しています。2023年の職場における熱中症を原因とした死亡者は、30人を超えました。

職場での熱中症の対策としては「高温などによる健康障害を防止する措置」や「労働者に提供する塩や飲料水を用意すること」がすでに義務化されています。しかし、熱中症が実際に発生した場合の対応について、明確な規定はありませんでした。

熱中症による重篤化を防ぐためには、労働環境の整備だけでなく、熱中症の兆候を早期に発見することが重要です。さらに、熱中症が原因とみられる健康上の異常を発見した際には、早い段階で涼しい場所へ移動させ、体を冷やすなどの対処を行う必要があります。

そこで、労働安全衛生規則を見直し、職場における熱中症対策をより具体的に義務づけることが決定されました。

熱中症対策の義務化はいつから?

職場での熱中症対策は、労働安全衛生規則の改正により、2025年6月1日から事業者に向けて義務化されます。

熱中症対策の義務化の内容

熱中症対策の義務化は、次の2つの条件を満たす作業を対象としています。

・暑さ指数(WBGT)が厳重警戒レベルの28以上または気温が31℃以上の環境
・作業時間が連続1時間以上または1日4時間を超える

上記の条件に該当する場合、2025年6月1日以降は事業者に熱中症対策の取り組みが義務づけられます。その内容は「報告体制の整備」「実施手順の作成」「関係者への報告」の3項目に分かれています。

なお、事業者が適正な措置を講じなかった場合、罰則が適用される点も把握しておきましょう。ここからは、熱中症対策の義務化における具体的な取り組み内容について解説します。

報告体制の整備

熱中症は症状の兆候に早く気づき、適切な対処を行うことが重篤化の抑制につながります。そのため、熱中症の早期発見を目的として、社内での報告体制の整備が義務づけられます。

作業中に熱中症の自覚症状を訴える労働者が出た場合や、熱中症の可能性がある労働者を見つけた場合にスムーズな報告ができるよう、事業場ごとに連絡体制を整えることが必要です。

具体的には、事業場ごとに報告する連絡先や担当者を明確に定めておくことが求められます。また、義務ではありませんが、職場における巡視の徹底や、ひとり作業を避けるためのバディ制の採用、ウェアラブル端末を用いた健康・危機管理が推奨されています。

実施手順の事前作成

職場で熱中症が発生した際に適切な対処を行えるよう、実施手順を事前に作成しておくことも義務づけられます。実施手順には、事業場ごとに次のような項目について事前に決定し、記載する必要があります。

  • ・熱中症とみられる症状を発見した際の緊急連絡網
  • ・緊急搬送先の連絡先と所在地
  • ・作業場から離脱すること
  • ・体を冷却すること
  • ・医療機関を受診する判断

実施手順に盛り込む項目については、現場の実情にあった内容を記載することになっており、一律ではありません。事業場ごとに適したフローを考え、実施手順を作成しましょう。

関係者への周知

報告体制や実施手順を整えても、現場で働く労働者がそれを把握していなければ、熱中症対策として機能しません。そのため、社内で決めたルールを関係者に周知することも義務づけられています。

関係者とは労働者に限らず、事業場において熱中症のリスクがある作業に関わる人も広く対象とされています。周知の方法としては、朝礼やミーティングでの伝達、休憩室など目に入りやすい場所への掲示、メールや社内連絡ツールの活用などが有効でしょう。

工場の暑さの原因は?

熱中症を原因とする死亡者のうち半数以上は屋外作業によるものですが、工場など屋内の事業場でも熱中症は発生しています。工場内はオフィスなどに比べて場内が暑くなりやすい傾向にあり、労働者の熱中症に注意が必要です。

工場内の気温が高くなる原因について、詳しく確認していきましょう。

屋根・壁が薄く外気の影響を受けやすい

工場は住宅地のように建物が密集していないため日陰が少なく、屋根や外壁が直射日光に当たりやすいのが特徴です。工場の屋根・外壁は薄い金属やコンクリートを素材としていることが多く、外からの熱が工場内部に伝わりやすい傾向にあります。

太陽光によって熱せられた屋根や壁からは「輻射熱」が発生します。これは遠赤外線による熱の一種で、空間の空気ではなく、人や物体を直接温める性質を持っています。そのため、日差しの強い日には、空調を使っても人の体感温度が下がりにくく、室温も効率的に下がらないといった課題が生じます。

素材が熱の影響を受けやすい

食品や精密機器を取り扱う工場では、品質管理のために適切な温度を保つ必要があります。取り扱う製品が寒さの影響を受けやすい場合、工場内が暑くても冷房を快適な温度に設定できません。

そのような条件下では、労働者が高い室温のなかで作業しなければならないケースもみられます。

熱のこもりやすい構造になっている

そもそも工場内は、熱がこもりやすい構造になっています。たとえば、工場は大型機械や設備を導入できるように、天井が高くなっているのが一般的です。

天井が高いことで室内の空間が広くなり、冷房を使用しても空調効率が悪く、室温が下がりにくいのが特徴といえるでしょう。機械を多く設置したり、荷物を多く積んだりすることによって、室内の風とおしも悪くなりがちです。

また、工場は衛生管理や騒音抑制などを考慮して窓を少なくしているケースが多く、換気の悪さから室内が暑くなる傾向にあります。壁や天井に換気扇を設置しても、換気扇周辺の空気が循環するだけで、工場内の空間全体を換気するのは難しいでしょう。

搬入口・出入り口が広い

工場は資材の搬入や出荷作業のため搬入口・出入り口を広く取っているケースが多く、作業効率を重視して出入り口を常に開けている場合は、空調効率が大幅に低下します。暑い日に冷房を稼働させても、開口部から冷気が外へ逃げていってしまい、熱気が工場内に入ってくることで、工場内の気温が高くなりがちです。

機械設備が輻射熱を放射している

輻射熱は、工場内の機械設備からも放射されています。機械を稼働させると、そこから出る輻射熱が工場内にいる人やものに伝わり、工場内の室温を上昇させます。

また、機械を稼働させるために燃料を使用する場合は、燃料を燃やす熱によって工場内の温度が高くなるでしょう。

工場の暑さ対策

ここからは、工場で取り組める暑さ対策を紹介します。熱中症の対策を講じる必要がある事業者さまは、ぜひ参考にしてください。

空調機を設置する

工場の暑さ対策として、空調機の導入は非常に有効です。とくに夏場は室内の気温が高くなりやすく、作業効率の低下や熱中症のリスクも高まります。空調機を設置することで、室内の温度や湿度をコントロールし、作業環境を快適に保てます。

工場向けの空調機には、冷却能力が高く、広い空間にも対応できる業務用タイプが多く用意されています。設置場所や冷却の必要範囲に応じて、全体空調やスポット空調、ゾーン空調などを使い分けることが重要です。

また、省エネ性能に優れた機種を選ぶことで、ランニングコストの削減にもつながります。

大風量エアコンを設置する

工場には、大風量タイプの業務用エアコンが効果的です。一般的な家庭用エアコンでは届かない広い範囲にも冷風を行き渡らせることができ、作業エリア全体の温度を均一に保てます。

大空間の工場には、RENOXIAのエリア空調機がおすすめです。エリア空調機は、20m先まで届く大風量で工場内の空間を効率よく冷却します。大風量ながら消費電力を抑え、省エネ性も備えています。

フレキダクトを取り付ければ、狙った箇所に風を送るスポットクーラーとしても活用できる空調機です。

シーリングファンを設置する

工場内の空気を循環させるために、シーリングファンの導入もおすすめです。高天井の工場では、冷気が床付近に溜まりやすく、空調効率が下がることがあります。シーリングファンを活用することで、空気をゆるやかに循環させ、室内の温度ムラを軽減できます。

冷房と併用することで、冷気を工場全体に行き渡らせることができ、省エネにもつながります。

遮熱シートや遮熱塗料を使用する

太陽の光や熱による影響を抑えるのも暑さ対策のひとつで、遮熱シートや遮熱塗料の使用が有効です。遮熱シートを工場の屋根に設置したり、遮熱塗装を施したりすることで、屋根に熱が伝わりにくくなり、工場内が暑くなるのを防げます。

遮熱シートや遮熱塗料は比較的コストが低いですが、耐用年数に限りがあり、劣化したら張り替えや塗り替えをする必要があります。

まとめ

2025年6月1日から、事業者には熱中症対策の実施が義務づけられます。熱中症が発生した場合の報告体制や実施手順を整え、関係者に周知する必要があるため、適切に対応しましょう。

また、熱中症の予防という観点では暑さ対策が重要なポイントになるため、室内が暑くなりがちな工場は、空調機などの導入を検討しましょう。暑さ対策には空調機だけでなく、換気設備の整備やシーリングファンの活用など、さまざまな方法が選択できます。

正和工業のRENOXIA(リノシア)なら、提案から施工、アフターサービスまでワンストップで対応可能です。設備の導入にあたってはお客様のニーズにあわせたご提案と施工を行います。

工場の暑さ対策は、正和工業のRENOXIA(リノシア)にぜひご相談ください。

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