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建物全般工場倉庫ビル物流倉庫

2025.10.21

屋上防水はどの種類を選べばいい?工法ごとの特徴や耐用年数を解説

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屋上防水はどの種類を選べばいい?

屋上防水には主に4つの工法(ウレタン・FRP・シート・アスファルト)があり、それぞれ特徴と耐用年数に違いがあります。本記事では、劣化症状の見分け方から業者選定のポイント、費用を抑える方法まで解説します。

工場や倉庫、オフィスビルにとって、屋上防水は建物の寿命を左右する重要な要素です。しかし、屋上防水には複数の工法があり、どれを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。

本記事では、屋上防水の基本的な概要から劣化症状の見分け方、4つの主要工法の特徴と選び方、信頼できる業者選定のポイントを解説します。また、費用を抑える具体的な方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

そもそも屋上防水とは丨概要と目的

屋上防水とは、鉄筋コンクリート造のマンションやビル、工場などの「陸屋根」に施される防水加工のことです。

一般住宅のような傾斜のある屋根とは異なり、陸屋根は雨水が自然に流れ落ちにくい構造になっています。そのため、雨水が屋上に溜まりやすく、適切な防水処理が施されていないと、建物内部への水の侵入を招いてしまいます。

防水機能は時間の経過とともに必ず劣化するため、専門業者による施工が不可欠です。

また、建物の所有者・管理者は、設備や構造の適切な維持保全に努めるよう、建築基準法第8条でも定められています。このように、法的観点からも定期的な屋上防水の修繕が求められています。

屋上防水の修繕が必要な劣化症状

屋上防水層は日々過酷な環境にさらされているため、時間の経過とともにさまざまな劣化症状が現れます。これらのサインを早期に発見し、適切に対処することで、大規模な修繕や事業への深刻な影響を未然に防ぐことができるでしょう。

色あせ

防水層の色あせは、紫外線による劣化の初期症状です。屋上は建物のなかでもっとも紫外線の影響を受けやすい場所であり、防水層を保護するトップコートが徐々に劣化していきます。

色あせが進行すると、防水層本体が直接紫外線や風雨にさらされるようになり、劣化が加速します。放置すると深刻な劣化症状に発展する可能性があるため、早めの対応を検討しましょう。

膨れ

防水層の膨れは、下地に含まれた水分が蒸発する際に発生する現象です。日中の強い日射により下地の水分が水蒸気となり、防水層を押し上げることで膨れが生じます。

膨れが発生した箇所は耐久性が低下し、伸縮の繰り返しによって破損する恐れがあります。破損すると直接的な雨漏りの原因となるため、専門業者による早急な診断と対処が必要です。

ひび割れ

ひび割れは、経年劣化、地震、気温変化など複数の要因によって発生します。ひび割れた隙間に雑草が根を張るケースもあります。

細かいひび割れであれば、トップコートの再塗装で対応可能な場合もありますが、大きなひび割れは防水層や下地への深刻な影響を示すサインです。

剥がれ

防水層の剥がれは、FRP防水やウレタン防水、シート防水で発生しやすい症状です。主な原因は紫外線、風雨による自然劣化のほか、飛来物などの外的要因、さらに施工不良も考えられます。

剥がれた箇所からは直接雨水が侵入するため、発見次第速やかな補修が求められます。放置すると被害範囲が拡大し、修繕費用も大幅に増加してしまいます。

水たまり

屋上に水たまりができる原因は、主に排水機能の低下にあります。落ち葉や汚れによる排水口の詰まりであれば、清掃によって改善される場合があります。しかし、建物の微細な傾きや沈下、施工時の設計ミスが原因の場合は、より根本的な対策が必要になるでしょう。

長時間の水溜まりは、防水層の劣化を加速させます。また、苔や藻類の繁殖により、さらに排水機能が悪化する悪循環を生む可能性もあります。

【補足】ドレン周りや笠木の状態にも注意!

防水層本体だけでなく、ドレン(排水口)や笠木などの付帯部分の状態確認も重要です。ドレンのサビや歪み、詰まりは、排水機能を著しく低下させます。

また、パラペット(屋上の立ち上がり壁)の笠木の劣化は、雨水の侵入経路となるリスクがあります。これらの箇所は日常的に目が届きにくい場所ですが、雨漏りの原因となることが多い重要なポイントです。

屋上防水の工法丨種類ごとの特徴と耐用年数

屋上防水には主に4つの工法があり、それぞれ異なる特徴と適用場面を持っています。建物の形状、使用状況、そして将来の設備増設計画などを総合的に考慮して、最適な工法を選択することが重要です。

ウレタン防水

ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する工法です。継ぎ目のない連続した防水層を形成できるため、複雑な形状の屋上や配管・架台などの設置物が多い場所でも柔軟に対応できます。

工場や倉庫の屋上によくある複雑な設備周りの防水にとくに適しています。

ウレタン防水には「密着工法」と「通気緩衝工法」の2種類があり、とくに通気緩衝工法は下地からの水蒸気による膨れを防ぐ効果が高いです。

耐用年数    5~10年程度(ただし、5年毎のトップコート再塗装が推奨される)
注意点施工時の天候や温度に影響を受けやすく、職人の技術によって仕上がりに差が出る可能性があります。また、乾燥に時間がかかるため、工期が長くなる傾向があります。

FRP防水

FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチック(Fiber ReinforcedPlastics)を用いた防水工法です。塗膜防水のなかではもっとも強度が高く、車が走行できるほどの耐荷重性を持ちます。

このため、屋上に重い設備機器を設置する予定がある場合や、頻繁に人が出入りする屋上に適しています。硬化スピードが早く、施工が1日で完了することも大きなメリットです。

耐用年数    10~15年程度
注意点伸縮性が低いため、建物の揺れや温度変化によるひび割れが発生しやすい傾向があります。また、広い面積の施工には向いていません。

シート防水

シート防水は、塩化ビニールシートやゴム製シートを屋上に貼り付ける工法です。工場で製造された均一品質のシートを使用するため、施工者による仕上がりのばらつきがありません。

耐用年数    10~15年程度(塩化ビニールシートの場合は10~20年)
注意点複雑な形状や凹凸の多い屋上には不向きです。また、シートの継ぎ目部分の施工技術が仕上がりを左右します。

アスファルト防水

アスファルト防水は、100年以上の歴史を持つもっとも伝統的で信頼性の高い防水工法です。4つの工法のなかでも耐久性が高く、公共工事でも採用される実績があります。大型建物や新築工事でよく選ばれ、長期的な建物の保護に優れた効果を発揮します。

耐用年数    15~30年程度
注意点重量があるため、建物の構造強度の確認が必要です。とくに重機や大型設備の設置を予定している場合は、建物への負荷を慎重に検討する必要があります。

結局どの工法がよい?屋上防水の種類の選び方

屋上防水工法の選択は、建物の現状、使用目的、将来計画を総合的に考慮して決定する必要があります。ここでは、具体的な状況に応じた最適な工法を紹介します。

形状が複雑・設置物が多い:ウレタン防水

工場や倉庫の屋上には、空調室外機、配管、架台、ダクトなどさまざまな設備が設置されているケースが多く見られます。このような複雑な形状の屋上では、液体状で施工するウレタン防水が適しています。

設置物の周囲も隙間なく防水処理でき、継ぎ目のない仕上がりが期待できます。

また、狭いスペースでも施工しやすく、既存設備への影響を最小限に抑えられるのも大きなメリットです。ただし、すでに雨漏りを起こしている屋上の場合、密着工法でのウレタン防水は防水層の膨れにつながるリスクがあるため避けましょう。

人の出入りが多い・耐久性重視:FRP防水

メンテナンス作業で頻繁に人が歩く屋上や、将来的に重量設備の設置を予定している場合は、FRP防水が最適です。

車が走行できるほどの強度を持つFRP防水は、クレーンや大型空調機器などの重量物にも対応できます。硬化スピードが早いため、工場の操業に与える影響も最小限に抑えられるでしょう。

注意点として、広い面積の施工には向いていないため、大規模な工場などでの施工の際には別の工法を検討するのもよいでしょう。

面積が広く平らな屋上:シート防水

大型の工場や倉庫で、屋上が広く平らな場合は、シート防水が効率的です。一気に広範囲を施工できるため工期が短く、均一な品質の防水層を確保できます。

塩化ビニールシート防水は耐久性が高く、メンテナンスの手間も軽減できます。施工中の臭いも発生しないため、稼働中の工場でも周囲への影響を抑えられます。

大型の建物・耐久性をより重視:アスファルト防水

大規模な工場や重要施設で、長期間にわたる信頼性を求める場合は、アスファルト防水がもっとも適しています。

耐用年数がもっとも長く、メンテナンス頻度を抑えることで長期的なコスト削減効果も期待できます。公共工事での採用実績も多く、信頼性の高い工法といえるでしょう。

屋上防水を依頼する業者選びのポイント

屋上防水工事の成功は、技術力と信頼性を兼ね備えた業者選びが大切です。以下のポイントを確認して、安心して任せられる業者を選定しましょう。

業者の実績は豊富か

工場・倉庫・オフィスビルでの屋上防水実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。とくに同規模・同業種での施工実績があることで、業界特有の課題や要望に対する理解と対応力が期待できます。

ホームページでの施工事例確認では、単に画像を見るだけでなく、工事の規模、期間、特殊な条件への対応状況なども詳しく確認しましょう。長年にわたってさまざまな建物タイプに対応してきた実績は、最適な工法提案力の証でもあります。

防水施工技能士の資格を持つ職人がいるか

防水施工技能士は、防水工事における高い技術力と豊富な知識を持つことを証明する国家資格です。有資格者が多く在籍する業者は、技術的な信頼性が高く、品質の安定した施工が期待できるでしょう。

また、継続的な技術研修や資格取得を奨励している業者は、技術力向上への意識が高く、最新の施工技術や材料に精通している可能性があります。

現場監督の対応は迅速かつ丁寧か

現場監督の対応品質は、工事全体の満足度を大きく左右します。専門的な質問への明確な回答、顧客ニーズの正確な理解、緊急時の迅速な対応など、コミュニケーション能力の高さを確認しましょう。

建築・設備・電気の現場監督を内製化している業者であれば、窓口が一本化されるため、問題発生時の情報伝達が簡略化され、迅速な対応が期待できます。複合工事にも強く、屋上防水以外の関連工事も一貫して対応できる利点があります。

アフターフォローは整っているか

工事完了後の保証体制とメンテナンス体制は、長期的な安心材料となります。瑕疵保証期間の長さ、定期点検の実施、故障・劣化発生時の迅速な修理対応など、アフターサービスの内容を詳しく確認しましょう。

また、独自の保証制度を設けている業者や、定期的なメンテナンス契約を提案する業者は、長期的な顧客満足を重視している証拠でもあります。

屋上防水工事の費用を抑える方法

屋上防水工事は建物の重要な投資ですが、適切な方法により費用を抑えながら高品質な工事を実現することが可能です。

複数の業者から見積もりを取る

相見積もりは、適正価格の把握と悪徳業者の回避に欠かせません。3社程度からの見積もりを取ることで、価格だけでなく提案内容の質や工事の進め方も比較できます。

見積もり内容では、保証年数、使用材料のメーカー名、具体的な工法名、必須項目(下地処理、ドレン改修、伸縮目地など)の記載を必ず確認しましょう。

「一式」表記ではなく、詳細な内訳が明記されている見積もりを提示する業者の方が信頼性が高い傾向があります。追加工事の費用計算方法や変更時の対応手順についても、事前に確認しておくことが重要です。

ほかの工事と同時に行う

外壁塗装、設備工事、内装改修など、ほかの建物メンテナンス工事と同時に実施することで、大幅なコスト削減が期待できます。

足場代や諸経費の共有により、個別に発注するよりも総工事費を抑えられる可能性があります。また、工事期間の短縮により、事業への影響も最小限に抑えられるでしょう。

建築・設備・電気の幅広いサービスを提供している業者であれば、建物の総合的なメンテナンス計画を立てながら、効率的な工事スケジュールを提案してもらえます。

工事の範囲を絞る

緊急性の高い箇所に工事を絞ることで、一時的な費用負担を軽減できます。トップコートの再塗装や部分補修など、応急処置的な対応により当面のリスクを回避し、本格的な改修工事を計画的に実施する方法もあります。

ただし、劣化状況によっては限界があるため、専門業者との十分な相談が必要です。長期的な視点でのコスト削減と、目先の費用削減のバランスを慎重に検討し、最適な工事範囲を決定しましょう。

状態が悪化する前に工事を依頼する

劣化の初期段階で対応することで、工事規模と費用を大幅に抑制できます。雨漏りなどの深刻なトラブルが発生してからの対応では、防水層だけでなく建物構造への影響も考慮する必要があり、修繕費用が大幅に増加します。

定期的な点検により劣化症状を早期発見し、予防的なメンテナンスを行うことが、長期的な大幅なコスト削減につながります。

まとめ

屋上防水は、工場や倉庫、オフィスビルの資産価値維持と事業継続にとって不可欠な要素です。適切な工法選択から信頼できる業者選定、そして計画的なメンテナンスまで、すべてが建物の長期的な安全と価値向上に直結します。

正和工業のRENOXIA(リノシア)は、工場・倉庫・オフィスビルの総合リノベーションにおいて、建築・設備・電気の現場監督を内製化することで、屋上防水を含む複合的な改修工事もワンストップでスムーズに対応いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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